喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。※
弊事務所の創業者・忠岡そう吉(1894-1968)は、かつて堺市役所の税務課に勤務し、徴収の担当者として資金繰りの苦しい経営者の納税相談に数多く当たってきました。そして退職後、その経験を活かせる仕事をしたいと考え、税務代理士事務所を開業しました。堺東の路地裏にあった仕舞た屋(しもたや)を借り、机一つと自転車一台だけで始めた小さな事務所でしたが、誠意を持って経営者と向き合い、夢も悩みも分かち合う、文字どおり「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」真摯な姿勢に多くの方々が信頼を寄せてくださいました。私たちは、76年の歳月を経た現在も、その原点を大切にして、誠実に仕事に取り組んでいます。
(近畿税理士会の前身の一つである関西税理士会の支部長として業界の黎明期を牽引した創業者・忠岡そう吉は、日蓮宗の仏教徒でしたが、聖書の「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」という言葉を実践していました。)
※出典:ローマの信徒への手紙12章15節(新約聖書 新共同訳292頁)
(c) 共同訳聖書実行委員会
Executive Committee of The Common Bible Translation
(c) 日本聖書協会
Japan Bible Society , Tokyo 1987,1988
(聖書の画像をクリックすると拡大できます。該当箇所はペンの先です。)
忠岡博税理士がこのホームページに毎月執筆している「所長短信」に、企業理念を具体的に実践している様子が分かる記述があります。引用します。
2017年8月「職員を募集しています」より
「忠岡事務所が経営理念として掲げている『喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい』というのは、関与先様一軒一軒に『のめり込む』ほどのサポートをするということですよね」と、ある人が私に言いました。私は「関与先様に寄り添う」という表現はよく使いますが、「のめり込む」という言葉は使ったことがなかったので、一瞬「えっ?」と戸惑いました。しかし、考えてみれば、まさに、これこそ私の思いを言い当てた表現だと思ってうれしくなりました。私の父など、一日の仕事を終えて夕食をとっている最中に関与先様から相談の電話が掛かってきても、食事中なのに家を出て関与先様に駆けつけ、夜中に帰宅することがよくありました。これこそ、まさに、のめり込んでいる姿であり、私もこういう税理士を目指していたんだということを思い起こしました。
2019年7月「愛の溢れる事務所であり続けるために」より
私たちの事務所は「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」を経営理念とし、常に愛が溢れる事務所であり続けることをモットーにしていますが、しかし、そうは言っても事務所も人間の集まりです。時には対立することもあれば、ギスギスしたり、ギクシャクしたりすることもあります。愛が溢れるどころか、愛とは程遠い険悪で邪悪な空気が事務所に充満することもあります。そこで、所長としては、愛の溢れる事務所であり続けるために、職員一人一人がいつも次の4つのことを心がけるよう呼びかけています。(1)年下の者に対しても、もちろん年上の者に対しても、まずは自分がとことん謙虚になって、相手の話をきっちりと聞くこと。(2)人に話すときは、感情的になったり、イライラしたり、怒ったりせず、いつも柔和であること。(3)お互いに、自分の間違いには厳しく、しかし他人の間違いには寛容であること。(4)お互いに、旅行者におもてなしをするようなつもりで、相手に対してとことん親切にすること。以上、「謙虚」「柔和」「寛容」「親切」を所内で実践することによって、お客様にも愛を持って接することができるものと考えます。
2020年7月「70年間大切にしてきたこと」より
先日、弊事務所に来られたお客様が「ここへ来たら、ほっとするわ」と言ってくださいました。「ひとりで考えていたらイライラするけれど、ここへ来て、話を聞いてもらったらほっとするわ」と言っていただき、とっても嬉しく思いました。私は、多くのお客様が弊事務所に来られるのを子どもの頃から見てきましたが、お客様がここへ来られて、ほっとしたお気持ちでお帰りになる。もしかしたら、この「安堵感」をお届けし続けてきた姿勢が、70年間も私たちの事務所を支持していただけた要因だったのかもしれないと思っています。もちろん、「安堵感」は、正確な仕事の裏打ちがあってこそお届けできるものです。
2020年8月「愛を持って寄り添う事務所は、対話にたっぷり時間を使う事務所」より
弊事務所は「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」を経営理念に掲げ、いつも愛をもって寄り添う事務所でありたいと願っていますが、正直、この「愛をもって寄り添う」ことは非常に抽象的で難しく、そもそも「愛」って一体何なのかといつも考えています。そんな中、私がいつも読んでいる聖書に一つヒントを見つけました。「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネによる福音書15:13)。この「命」とは、英語の「life」にも「命」「人生」「生活」などいろいろな訳があるように、人が生まれてから死ぬまでに与えられている「時間」のことをいうそうです。それなら、自分に与えられている時間を関与先様のために目一杯使うこと、とりわけ関与先様と共に喜び、共に泣くためには、関与先様との対話にたっぷり時間を用いること、それを実践している事務所が「愛をもって寄り添う事務所」だということになるのだと思います。
2025年5月「共に喜び共に泣き、今年で創業75年」より
この75年の間には、関与先様にもいろいろな出来事がありました。相続の際に遺産分割で兄弟が争ったり、会社の経営を巡って共同経営者と揉めたり、あるいは会社と労働組合が対立したりなど、本当にいろいろなことがありました。多くの税理士は、「税務と関係がない」と言って、そのような問題にはあまり関わりを持とうとしないようですが、私はこの事務所で「それでは共に泣くことにならない」と教えられ、関与先様の様々な問題に積極的に寄り添う姿勢を叩き込まれました。創業者である祖父の忠岡そう吉が理想としていた「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」という理念をこういう形で学びました。それは、私だけでなく他の職員も同じだったようで、弊事務所から独立した税理士の先生方も「もし忠岡事務所に就職していなかったら、単に決算をして申告書を作るだけの普通の税理士になっていた」と言っていました。祖父は、もともと堺市役所の税務課で多くの納税者の相談に乗ってきましたが、市の職員という立場では相談に乗るにも限界があり、そのことが、事務所創業の動機になったようです。
2025年12月「創業75年の歩みを感謝して」より
私が子どもの頃、弊事務所の看板には「決算・申告・経営相談」と書かれていました。帳簿付けをして、決算を組んで、税額を計算して、申告書を作る。当時の税理士業務は普通そこまででしたが、弊事務所の看板には、大昔から「経営相談」が加えられていたのです。今でこそ、記帳代行に明け暮れて相談力の乏しい事務所はAIに喰われて淘汰されると言われていますが、弊事務所の創業者(私の祖父)には先見の明があったのでしょう。しかし、現在も十分に相談に乗れているとはいえず、もっと皆様に心の絆を実感していただけるような事務所にしなければと思っています。
2026年2月「職員の仕事に対する弊事務所の考え方」より
弊事務所では昔から、職員が入所して間もない時に担当の関与先様を決め、すぐに現場に出すようにしています。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣くプロ集団。」を標榜する事務所のプロの職員として、できるだけ早い時期から現場に出て、関与先様が抱える問題を共有することが大切だと考えているからです。まだ問題を解決することはできなくても、その問題について関与先様と「共に考える」ことはできます。早いうちに、その経験を多く積むことが大切なのです。
2026年7月「暑中お見舞い申し上げます」より
弊事務所は「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣くプロ集団。」を標榜していますが、これを見た若い税理士が「税理士が関与先と一緒に泣いてしまったら終わりだ」と言いました。しかし、私は次のように考えます。聖書に「夜はよもすがら泣きかなしんでも、朝と共に喜びが来る」とあるように(詩篇30:5)、私たちも、夜は関与先様と共に泣き、共に祈り、共に考え、提案をし、励まし、そして希望の朝を共に迎える。夜や朝は関与先様が置かれている状況の比喩ですから実際には徹夜をしたりなどはしませんが、「寄り添う」ことのゴールは希望に繋ぐことだと思うのです。
企業スローガン(ひとことで言い表す事務所の特徴)
喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣くプロ集団。
ビジョン2030(2030年までに目指す事務所像)
日本でいちばん相談しやすい税理士事務所